開催記録
Hyper-Editing Platform[AIDA]では、毎シーズン「○○と○○のAIDA」というテーマを設け、AIDAボード、ゲスト、参加企業からの座衆、そして座長である松岡正剛と共に、これからの新しい社会像を構想していきます。毎シーズン全6回の講義の開催記録から、半年間にわたる[AIDA]ならではの学びをご覧いただけます。
意識と情報のAIDA
2023.10〜2024.3
生成AIの躍進をはじめとした技術革新が加速度を増す昨今、「人間とは何か」「生とは何か」といった根源的な問題を、誰もが身近な問いとして抱えざるを得ない時代になりました。AIDAシーズン4は「意識と情報のAIDA 」をテーマに据え、脳と心、自己と身体、意識と精神、技術と自然、宗教と認知、といった我々の内外に出入りする問題群と、それらの「あいだ」に多様な角度から切り込んでいきます。
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第1講「意識と情報のAIDA」に挑むSeason4で問うのは今日的かつ根源的な問題だ。あらゆる価値観や現象が流動化を起こす現代において、一人ひとりがどのような思考や行動の基軸をもつべきかが今あらためて問われている。「意識と情報のAIDA」をめぐる、半年間のプログラムがスタートを切った。【ボードメンバー】大澤真幸、佐藤優、武邑光裕、田中優子、村井純、吉川浩満
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第2講人工意識 × おさなごころ
「意識と情報のAIDA」第2講では、2人のゲスト講師を迎えた。人工意識を研究する神経科学者の金井良太さん。そして幼児の研究から意識を探る発達心理学者の森口佑介さん。AIと子ども、というまったく異なるアプローチで人の心や意識、脳を解き明かそうとする2人が [AIDA]で邂逅した。
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第3講ベイトソンから見る「意識と情報」
3講はHyper-Editing Platform[AIDA]恒例の1泊2日の合宿。今回は横浜だ。ゲストは、米文学者にしてベイトソンの翻訳者としても知られる佐藤良明さんと、学生時代にベイトソンを読み世界の認識が変容したというメディアアーティストの落合陽一さんだ。2人の見方に肖りながら「意識と情報のAIDA」を2日かけて深めていく。
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第4講「脳科学×ブッダ」から見えて来たもの
浅野孝雄さんは、脳外科医として「脳という物質」に向き合いながら、一方で、米国脳科学者のウォルター・フリーマンの理論とブッダの思想を繋げ合わせ、「心の正体」を解き明かそうとしている。第4講では、そんな浅野さんをゲスト講師に迎え、「プロセス」をキーワードに、ボードメンバー、座衆(受講生)と交わしあいながら、「意識と情報のAIDA」を考える。
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第5講別様の私に「なる」
Season4第5講で、本楼に参集した座衆を出迎えたのは、ドイツのルネサンス期の画家アルブレヒト・デューラーの自画像だ。だがこれこそ、今回のゲスト、森村泰昌さんの仕掛けだった。座衆の目の高さに飾られた縦67×横49cmの絵は、森村さん自身の自画像でもあった。森村さん自身が、デューラーになっていたのだ。
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第6講最終講:「代」のおおもとをたどる
「意識と情報のAIDA」を掲げ、10月22日に開講したHyper-Editing Platform[AIDA]Season4。本楼には初回から、松岡正剛座長による「情報」と「意識」の書が飾られていた。最終講、冒頭のフラッグメッセージで[AIDA]プロデューサーの安藤昭子(編集工学研究所代表取締役社長)は、再度この書にフォーカスした。
日本語としるしのAIDA
2022.10〜2023.3
一触即発の国際情勢から新型コロナウィルスのパンデミックまで、急速な変化と共に押し寄せるグローバルな脅威。 一方、国内では蔓延する社会不安を象徴するような事件が相次いでいる。内憂外患に見舞われる中、Season3のテーマとして選んだのは「日本語としるしのAIAD」。日本語で対話し、読み書くことの意味を改めて考え、日本人としての思考や行動の基軸を根本から問うていきます。
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第1講「日本語としるしのAIDA」を問う10月15日、Hyper-Editing Platform [AIDA]のSeason3が開幕した。日本も世界も緊急事態が常態化する中で、目の前の課題解決だけでは立ちゆかなくなっている。だからこそ今回のテーマに選ばれたのは私たちの足元を支える、「日本語としるしのAIDA」だ。
【ボードメンバー】大澤真幸、佐藤優、武邑光裕、田中優子、村井純、山本貴光
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第2講中世にみる日本のしるし
11月12日、「日本語としるしのAIDA」をめぐる第2講が開催された。
壊す・肖る・創る。――Hyper-Editing Platform[AIDA]は、全6講を通じ、この3つのフェーズを進む。座衆たちは、第1講の松岡座長と6人のボードメンバーとの交わし合いで、「日本語としるし」に対する固定観念が壊れ始めた。次なるフェーズは、「肖る(あやかる)」。[AIDA]が肖るべき達人として第2講に迎え入れたのは、日本中世文学研究の第一人者、田中貴子さんだ。 -
第3講日本語としるしの「あらわれ」
Hyper-Editing Platform[AIDA]の第3講は、近畿大学・東大阪キャンパスの「アカデミックシアター」に場所を移しての合宿だ。同館内の「ビブリオシアター」は、編集工学研究所が企画・選書設計を担当し、松岡正剛座長が全体監修を行った近畿大学の知の拠点。ゲストは、安藤礼二氏(文芸評論家)、安彦良和氏(マンガ家)。
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第4講「見ることば」としての日本語「日本語としるしのAIDA」を問うHyper-Editing Platform [AIDA]シーズン3。第4講のゲスト講師として迎えたのは、グラフィックデザイナーの松田行正氏だ。テーマは「見ることば」。日本語の「姿とかたち」に着目し、「日本語としるしのAIDA」に分け入っていく。
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第5講「かりそめのことば」を旅する
3シーズン目を迎えたHyper-Editing Platform [AIDA]。
今期は「日本語としるしのAIDA」を めぐってきた。第5講ゲスト講師は、日本文学のリービ英雄氏だ。[AIDA]プロデューサーの安藤昭子は、講座冒頭で「今シーズンは、リービ英雄さんとどうしてもご一緒したいと思った」と切り出した。 -
第6講日本語は「創(きず)」である
2022年10月15日に開幕したHyper-Editing Platform [AIDA]Season3。「日本語としるしのAIDA」に潜る連続講義も、いよいよ最終回の第6講となった。最終講のこの日、松岡正剛座長をはじめ、ボードメンバー5名も豪徳寺の本楼に集結。座衆(受講生)が半年の集大成として書き上げた「間論(まろん)」をベースに、セッションが行われた。
市場とメディアのAIDA
2021.10〜2022.3
メディアのアクセス数や認知度が、市場における価値や需要と限りなく近づいている現代。私たちはどのようにメディアと接し、どのようなメディアを創り出していくべきか? いかにして市場における人間の生き生きした活動を取り戻していけるのか? 「メディアと市場のAIDA」を考え、これからの生活や仕事に関する「編集的世界像」を考察していきます。
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第1講「メディアと市場のAIDA」始動いよいよシーズン2が開幕。第1講では松岡塾長とボードメンバー7名が揃い踏みし、「メディアと市場のAIDA」を考えるにあたってのそれぞれの見方を提示した。
【ボードメンバー】大澤真幸、佐倉統、佐藤優、武邑光裕、田中優子、村井純、山本貴光
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第2講メディアのしたたかさ、市場のアナキズム「市場とメディアのAIDA」をめぐるシーズン2。第2講では文化人類学者の松村圭一郎氏と小川さやか氏をゲストに迎え、市場とメディアの大前提を問い直す。
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第3講わたしと世界のあいだの「事件!」第3講では宇川直宏氏率いるライブストリーミングチャンネル「DOMMUNE」を、AIDA一行がまる2日間ジャックした。会場となった渋谷PARCO9階のスタジオに、松岡正剛座長、AIDAボードの武邑光裕氏・田中優子氏・佐藤優氏、そして座衆たちが詰めた。
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第4講オートポイエーシスな社会システム第4講は、ドイツの哲学者ニクラス・ルーマンの『社会システム理論』の観点から、「メディアと市場のAIDA」を考える。ゲストは、日本におけるオートポイエーシス理論探索の第一人者、河本英夫氏。ボードメンバーの大澤真幸氏、田中優子氏も加わった。
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第5講メディアと市場とデジタルとSeason2「市場とメディア」の第5講は、喫緊に迫る話題として、監視資本主義、ビックテック、メタヴァースを取り上げる。ゲストは、デジタル・メディアの専門家、池田純一氏だ。ボードメンバーの武邑光裕氏、佐藤優氏、田中裕子氏も参加した。
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第6講メディアと市場と私のAIDASeason2の最終講。松岡座長、ボードメンバー、座衆が本楼に集結し、半年間にわたる講義を振り返る。直前にはじまったロシアのウクライナ侵攻の話を交えつつ、「メディアと市場」の可能性を探っていく。
【ボードメンバー】大澤真幸、佐倉統、佐藤優、武邑光裕、田中優子、村井純、山本貴光
生命と文明のAIDA
2020.10 〜 2021.3
コロナウィルスの世界的パンデミックの状況下で、これまでのやり方や考え方、働き方や社会のあり方が問い直されています。そのためには「生命」の本来、「文明」の起源に立ち戻るしかありません。いかにして生命が文明を生み出してきたのか、文明はどのような興亡を繰り返してきたのか。そして、これから生命はどのような文明を創り出していけるのか。「生命と文明のAIDA」という大きなテーマをベースに新たな「編集的世界像」を模索します。
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第1講ヤバい日本、ヤバい文明新生Hyper-Editing Platform[AIDA]は、松岡正剛座長と9名のボードメンバー、そして30名の座衆による喧々諤々のセッションで幕を開けた。
【参加ボードメンバー】
いとうせいこう、岩井克人、大澤真幸、佐倉 統、田中優子、中村 昇、山本貴光、鈴木康代 -
第2講ウイルスと文明のあいだを考えるコロナ禍にスタートを切った[AIDA]シーズン1。第2講のテーマはウイルスだ。『感染症の世界史』の著者である石弘之氏をゲストに招き、ウイルスと人類、地球と文明のあいだを鳥瞰する。
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第3講大いなる文明と小さきものの文化2日連続で実施された第3講。松岡座長が館長を務める角川武蔵野ミュージアムを訪れ、本に囲まれた空間の中で、生命と建築、文明の関係を問い直す。
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第4講生命の進化、文明の進化第4講のゲストは進化発生学者の倉谷滋氏。生命の進化のメカニズムを紐解き、そこから文化の発展にまでスコープを広げる。
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第5講「持たざる国」日本の行方第5講のゲストは政治思想史研究者の片山杜秀氏。日本社会は、なぜ現在のような状態になっているのか。近代日本の来し方を紐解き、行く末に思いを馳せる。
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第6講「生命と文明のAIDA」をどう見るか最終講となる第6講では、30名の「間論」を素材に「生命と文明のAIDA」をめぐるラストセッションが繰り広げられた。
【参加ボードメンバー】
いとうせいこう、岩井克人、大澤真幸、田中優子、中村 昇、山本貴光、鈴木康代