ほんのれん旬感ノート vol16.なぜ旅をするのか?
編集工学研究所と丸善雄松堂が提供する更新型ライブラリー、ほんのれん。
広島県イノベーション・ハブ・ひろしまCamps、ポーラ、ヒューマンリンク株式会社など、導入いただいた団体に、毎月「旬な問い」と「5冊の本」「旬感ノート」などをセットにしてお届けしています。
編集工学研究所のメンバー仁禮洋子、山本春奈らが「ほんのれん編集部」として、毎月「旬感ノート」の編集制作を担当。さらにPodcastでは「ほんのれんラジオ」を配信。ニュースサイト、Business Insider Japanでの連載、スマートニュース+での連載などでも発信しています。
なぜ旅をするのか?
Vol.16(2024年7月)の問いは、”なぜ旅をするのか?” です。
今月のEditor’s Note
「いつもの世界」の外に出る
コロナ以前にも増して、街は外国人観光客に溢れている。
Google Earthや動画で手軽に旅気分を味わえる時代だからこそ、物理的な移動をともなう「カラダごとの旅」は、これまで以上に大きな意味を持つのかもしれない。
人類は太古から旅をしてきた。ホモ・サピエンスの集団は、約5万年前にアフリカを出て、放浪しながら世界中に分散していった。アジア大陸の東端までやってきた集団が、海を渡って沖縄に上陸した。これが我々の祖先、3万年前の日本人だといわれる。
私たちはみな、何百世代もかけてここに辿り着いた、冒険者の末裔なのだ。
日々ネットを逍遥する私たちは、あらゆる情報にアクセスできるように見えて、知らず知らずのうちに、フィルターバブルに閉じている。そんな「予測可能ないつもの世界」から外に出るには、カラダごと旅して、予想をこえた偶然や未知と出会うことが必要なのかもしれない。
今こそ、我々の本能に刻まれた「旅」の意味を考えてみたい。
(編集長・仁禮洋子)
今月の旬感本5冊
「なぜ旅をするのか? 」を考える手すりとして選んだ、5冊の旬感本はこちら。
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