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ほんのれん旬感ノートvol.20「決め方、どう決める?」

編集工学研究所と丸善雄松堂が提供する更新型ライブラリー、ほんのれん

広島県イノベーション・ハブ・ひろしまCampsポーラヒューマンリンク株式会社など、導入いただいた団体に、毎月「旬な問い」と「5冊の本」「旬感ノート」などをセットにしてお届けしています。

 

編集工学研究所のメンバー仁禮洋子、山本春奈らが「ほんのれん編集部」として、毎月「旬感ノート」の編集制作を担当。さらにPodcastでは「ほんのれんラジオ」を配信。ニュースサイト、Business Insider Japanでの連載、スマートニュース+での連載などでも発信しています。

 

決め方、どう決める?

Vol.20(2024年11月)の問いは、”決め方、どう決める?” です。

今月のEditor’s Note

「決め方」が分断を生んでいる?

選挙の秋だ。10月末に日本の衆院選が、11月頭にはアメリカ大統領選が続く。

テレビでもSNSでも罵り合いばかりの政治ショーを見ていると、たくさんの疑

問がぐるぐる浮かんでくる。「みんなで合意する」ための選挙のはずが、「分断」

を生んでいるのはなぜ? 日本で投票率が伸びないのはどうして?

そもそもこの「決め方」は、誰がどう決めたの?

民主主義の起源とされる古代ギリシアでは、市民たちが一カ所に集まり、

対面で議論をした。そこで決まった政策を担う公職は「抽選」で選んでい

たそうだ。誰もが責任を負う可能性があった。

日本の村社会では長らく「寄合」による自治が行われていた。民俗学者・

宮本常一の『忘れられた日本人』には、村人が集まって、何日も話し合う情景が

描かれている。気長な議論は「みんな納得」のための妥協のプロセスなのだ。

政治に限らず、家族や、学校、会社でも、「決め方」を変えれば、結果も納得度も

違ってくるはず。社会的動物である人間の永遠のテーマともいえる

「みんなで決める」の可能性を探索したい。

編集長・仁禮洋子

今月の旬感本5冊

「決め方、どう決める? 」を考える手すりとして選んだ、5冊の旬感本はこちら。

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